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社長コラム
Vol.15
Vol.15 シルバーカッピングスプーンの魅力

カフェグッズで販売しているカッピングスプーン(ステンレス)に、シルバープレート(銀メッキ)製品が加わりました。このシルバープレートカッピングスプーンの魅力について簡単に説明したい。

  シルバープレートとは銀メッキ加工のことだが、銀メッキの技術が開発された時代は古く、1700 年代のイギリスが発祥である。当 時は溶解した銀を地金金属の表面に付着させるもので、1742 年頃に技術が開発された。時はまさに産業革命の黎明期である。王室や 貴族を中心に長い歴史を歩んできた銀器だが、富裕層の登場とその生活の貴族化が進み、銀器のニーズが一気に拡大する。しかし当 時の銀器の主流である純度92.5%のスターリングシルバー製品は供給が追い付かず、代替えとしてシルバープレートの製造が始まっ たものだ。その一大産地がイギリス中部のシェフィールドになる。シェフィールドはマンチェスターのやや右下に位置し、古くは鉄鋼の町として有名であった。現在でも人口約45万人を数える、イギリスで6番目(2007)に大きい都市である。
  その後に画期的な電気メッキの技術が開発され、1840 年頃に商業生産が始まる。電気メッキによるシルバープレートは装飾の細部までメッキが可能であり、美しい仕上がりでメッキ強度にも優れ、しかもリーズナブルであった。こうして瞬く間に電気メッキのシルバープレートが普及してくる

シルバーカッピングスプーン
こうした背景を有するシルバープレートには大きな利点がいくつかあるが、以下に挙げておきたい。
 一番目にはその美しさである。表面はメッキと言ってもシルバーの被膜層に覆われているので、銀そのものの光沢がある。カトラリーでは18-8 ステンレス(鉄とクローム+ ニッケルの合金)製品が一般的だが、金属を磨きあげたその光沢とシルバープレートの光沢では違いが一目瞭然だ。ステンレスが黒っぽく光るのに対し、シルバープレートは白っぽい上品な光沢に包まれている。
 二番目には銀イオンの優れた抗菌化作用がある。科学的にも様々な細菌やウィルスのへ抗菌効果が認められており、し かも人体に害が少ない。洋の東西を問わず、古から食器やカトラリーに銀製品が使われたきた由縁だろう。もちろん不衛 生な管理をしていてはこの効果を充分に享受できない。
 三番目には金属アレルギーの問題が考えられる。アレルギーを起こし易い金属を順に並べると、最初にニッケル、次 いでクロム、続いて銅・亜鉛と続く。逆にアレルギーを起こし難い金属を上げると、真っ先にチタンが上げられ、次に貴 金属の金・銀・プラチナとなる。但し18 金には12.5%の銅が含まれるので注意が必要だ。もちろんニッケルだから誰もがアレルギー反応を起こすということではなく、一部の方々に発症する可能性を持つ人がいる。

 ステンレスカッピングスプーンはコーヒー液を口に入れて香りや味覚を判 定するためのツールである。最近はどこのロースターでもパブリックカッピングが盛んに行われているが、コーヒーを真に理解するには重要な手段となっている。そうした状況からカッピングスプーンの材質を検証してみると、幾度となく繰り返して使用してもアレルギーとは無縁であり、人体に害のないものが理想だろう。その点でシルバープレートは有力な選択肢ではないだろうか。カフェグッズで販売するシルバープレートカッピングスプーンのメッキ層の厚さは1ミクロン、新JIS規格に定められた2級の製品である。ホテルなどで業務用として使われるシルバープレートほどの厚みはないが、カッピングという限定的な用途には充分であろう。とてもリーズナブルな価格なので、傷や汚れが目立ち始めたら、新品に変えることもできそうだ。

シルバープレートの取り扱い

 銀は比較的柔らかい金属のために、 傷が付きやすく、また表面が酸化な どで曇りやすいという特性がありま す。使用後は流水で充分に水洗いし て柔らかい布で空拭し、ポリパック などに入れて空気に触れないように 保管してください。 もし曇ってしまった場合、市販のシ ルバークロスやジュエリークロスで 磨くことができます。
メッキ層の厚み
 シルバーカッピングスプーンの銀 メッキ層は、厚み1 ミクロンと薄いも のです。しかし加工は技術に優れた国 内工場で行っていますので、安心して お使いいただけます。但し、ネームや マークの刻印入れは、メッキ層を削っ てしまうためにお受けできません。数 量がとても多い場合には地金に深く刻 印し、後からメッキすることが可能で す。この場合刻印内もメッキされます ので、美しいネームやマークがお楽し みいただけます。
SCAEカッピングスプーン
2014/1
カフェグッズ代表
小林 文夫
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