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社長コラム
Vol.16
Vol.16 国産ビーンズバッグを発売しました
beans-bag
留め金の付いたビーンズバッグのことをアメリカではPaper Tin-Tie Bag と言います。Tin は金属の スズのことで、Tie はネクタイのタイと同じく「結わえる」や「しっかりと括る」といった意味です。 使われているTie の部分にスズの帯び金が使われていることがその名前の由来です。
このPaper Tin-Tie Bag を輸入しようと考えたのが1995 年のことで前職在職中のことです。当時親し くさせていただいた静岡のPeaberry Coffee のI さんが、個人でアメリカから取り寄せていることを聞き、 国内で輸入販売してくれたら助かるのだが・・・と相談を受けたことが発端でした。最初は国産しよう と考えたのですが、彼から預かったサンプルを製袋会社に持ち込んでも、同様の袋はできるが金具が無く いとの答えばかり。確かに国内の製品では当時見たことがありませんでした。では何故この袋でなけれ ばならないのか、納得の上で輸入を検討しようと考えたのです。そこでPeaberry Coffee さんの考えや 背景を詳しく伺いました。
 I さんは元々大手会計事務所勤務から米国に転進し、サンフランシスコで米国の公認会計士の資格を 取得して日系企業を中心にサポートしていたとのこと。サンフランシスコ生活の中でピーツのコーヒー に惚れ込み、飲むだけでは満足できなくなったこと。思い切ってピーツコーヒー&ティーの門戸を敲き、 焙煎を学んだこと。既に引退していた創業者のアルフレッドピーツ氏が工場にこられたときには、直接 手ほどきを受けたことなどを聞くことができたのです。ここにある生豆はピーツから送ってもらってい る。ピカピカの麻袋の生豆を手に掬うと、どれも彼自慢の香りがします。当時の日本には入ってない豆 ばかりのようでした。日本に戻ってコーヒー焙煎をすることにしたのは、ピーツグレードのプレミアム コーヒーの市場開拓が目的とのこと。その作戦は、まだ当時家庭にはあまり普及していなかった電動ミ ルとのセット販売で、「新鮮なコーヒー豆を飲む前に挽く」という王道を切り口にしたものでした。そ して折り込みチラシを中心とした家庭向けの通販を進めていました。
Paper Tin-Tie Bag は、焙煎後の粗熱が冷めた状態で袋詰めし、顧客に送り届けるために最適な包装 形態なのです。焙煎豆から出る炭酸ガスを自然に放出して袋の破袋を防ぎ、届いたときにはかぐわしい 珈琲の香りが満ちて美味しさを伝えるのです。使った後も口をくるくると折ってTin-Tie で止めるだけ。 短期間なら缶に移す必要もありません。店頭にロングランの密封パッケージが並ぶ中で、「この袋が珈 琲の鮮度と美味しさを証明することになるのです」という彼の言葉にはとても説得力がありました。
 その後、調査や交渉を行った後に輸入を開始したのが1998 年、その相手先を最初に訪ねたのが 1999 年5 月で、場所はワシントン州シアトルの郊外でした。そのとき訪米時に視察した各都市 (SEATTLE, NEWYORK, CHICAGO, LOSANGELES) のコーヒー店やデリやグロッサリーストアで見た光景は 忘れられません。挽き売りのコーヒーのパッケージの多くが、このPaper Tin-Tie Bag だったのです。 それは米国のコーヒーショップチェーンに広がっていたAnother Cup Service に象徴されるアメリカン コーヒーの対極にあり、私には香り高くて美味しいコーヒーの代名詞とも受け取れました。
 輸入販売 を始めたPaper Tin-Tie Bag は、そこそこの売り上げになりましたが、当時カラーバッグも揃えたため に回転率がさほど上がらず、苦しい販売でした。そのなかでも歓迎の声をたくさんいただき、国内で も確実にニーズがあることを感じておりました。しかしながら前職退職とカフェグッズの創業という 動きの中で、このときの輸入販売は終了せざるを得ませんでした。もちろん商品化を諦めたわけでは ありません。当時ダブルトールカフェのS 社長にご紹介いただき、ある製袋メーカーの経営者を訪ね て国産化のお願いをしたことがあります。それから10 年ほど経ちましたが、今回の国産Beans Bag は とても嬉しいことに、そのメーカーで商品化されたものです。諦めずにチャレンジしてくれた方々に、 心より感謝しております。
SEATTLE
1999に訪問した米国メーカー(SEATTLE)
SEATTLE
1999に視察したグロサリストア(NEWYORK)
 そして今では10 年前と異なり、コーヒーのパッケージも格段の進歩を遂げました。ことコーヒーについても、真空包装から移行したバルブ付きのワンウェイパッケージがとても多くなっています。もちろんバルブの代わりとして不織布でガス抜きを行う簡便タイプや、ジップロックの付いたものなど様々です。その中で今だにニーズが高いパッケージがクラフトビーンズバッグです。やはり合理的な袋の有り様とクラフトの素材感は今でも大変魅力的です。まして200gの珈琲豆を1 ~ 2 週間で飲みきれる客層の広がりと、パブリックカッピングなどを通して、コーヒーを理解し始めたディープ顧客の存在があります。
 商品の特徴ですが、留め金はスチールの丸い針金を上下に2 本通した日本仕様になりました。2 本使いにより繰り返しての折り畳み強度を高めております。表は未晒しクラフトの80g/ ㎡を使用し、内面全体にポリプロピレンフィルムを貼ってあります。袋の貼り合わせは表のクラフト紙と内面のポリプロピレンを糊貼りしていますので密封性は低いのですが、適度の通気性があります。従って真空や脱気包装はできません。また留め金の針金は、スーパーマーケットやコンビニの金属探知器に反応する場合がありますので、その点にご注意ください。また廃棄の際には、お住まいの市区町村の定める区分に従ってください。針金の入った留め金部分は、手で千切ることができます。留め金を外したビーンズバッグは紙ごみとして廃棄できます。
カフェグッズの国産のクラフトビーンズバッグは、8 オンスタイプ(200 ~ 250g用)を販売いたします。他に窓の付いたウィンドーバッグも、150g用、200g用、500g用の3サイズをご用意しました。
2014/4
カフェグッズ代表
小林 文夫
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