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カフェレポート
ESPRESSO FELICE ROASTER

「ESPRESSO FELICE ROASTER」
東京都豊島区高田1-38-12 目白ガーデンハイツ106
TEL:03-6905-9144
http://esp-felice.sblo.jp/
目白通り沿いに面したガーデンハイツ1階に「エスプレッソ フェリーチェ ロースター」があります。
ローストからエスプレッソまでに一方ならぬ拘りをもつ、オーナーの武藤さんが2008年6月にオープンしたお店です。当時は焙煎をしたこともなかったと笑顔で語る武藤さん。縁に恵まれて焙煎機を入手できたが、オープンの際に初めて豆を焙煎したというから驚きます。火力の調節も、ダンパーの使い方も、ハゼも分からない状態でのスタートでした。当初は毎日が失敗の連続だったと振り返ります。そんな状態で参加したSCAJ2008で、出展していた神戸のマツモトコーヒー松本行広氏に頼んで一度焙煎の手ほどきをお願いしたことで、自らの焙煎の基準が出来たと武藤さんは語ります。それは試行錯誤の堂々巡りから、一筋の光がほのかに見えた瞬間でした。その後、ドリップコーヒーの焙煎とエスプレッソの焙煎が違うことに気付き、他の人の方法や考え方などを聞きながら、自分独自のスタイルを作ることに専念して今に至ります。
ラテアート
カウンター写真 店内は黒を基調にしたシンプルなデザインですが、お子さんの写真なども飾ってあり、子煩悩な一面も覗かせます。豆やコーヒーフィルターや器具なども店内には並んでいるのですが、なんといっても一番目立つのは真っ赤なエスプレッソマシーン。WBC公認のマルゾッコFB80の3連がカウンター奥にどっしりと設置されています。店に入る人全てが目を奪われに違いありません。そして正面のカウンターは、エスプレッソの抽出が間近に見られる特等席で、エスプレッソやコーヒーを飲む醍醐味を存分に楽しめる作りになっています。
カウンター写真 店名にある「FELICE」とは幸せな、 嬉しい、素晴らしい、などを意味するイタリア語です。
その言葉にエスプレッソとローストという、武藤さん自身が一番やりたかったことを繋げて出来た名前が「ESPRESSO FELICE ROASTER」です。「焙煎から抽出までを自ら一貫して行い、エスプレッソのキャラクターを感じて欲しい」と武藤さんは言います。そして常に美味しいものをおいしく飲んでもらいたいと、工夫に余念がありません。お客さんと良く話すことも、カフェやバールの利用の仕方を提案することで、「JAPANESE ESPRESSO」の形を創りたいと考えているのです。
どんな方に一番エスプレッソを飲んでもらいたいですか?と質問すると、「大学生以下の子供たちに飲まなくてもいいので、エスプレッソを感じて欲しい。存在を知って欲しい。そうすれば彼らが大きくなった頃には、日本全国でエスプレッソがもっと普通に身近な存在となっているのではないか」と自分の店だけでなく、この国のエスプレッソの普及を願っているのです。だからこそ今が大切。現状を知り今なにをすべきかなのか?10年後20年後を見据えてるからこそ、「ESPRESSO FELICE ROASTER」は進化し続けるのでしょう 。 席の様子
メニュー看板 今でこそエスプレッソが飲めるお店は沢山存在しています。お客様が美味しいエスプレッソに触れる機会も多くあります。こうした機会に触れるたびにお客様のレベルが上がり、良し悪しが分かってきます。美味しいエスプレッソやコーヒーを提供することはもちろん、そのスタイルやお店の利用の仕方まで考え、提案するお店だからこそ「おいしい」だけでは表現しきれない、「驚き」や「感動」のある味に出会えるのです。「エスプレッソの基軸となる店を目指したい」。人に学びながら焙煎を初め、オーナーバリスタとして毎日店舗に立ち続け、そしてお客様と触れ合いながら進化を続ける「ESPRESSO FELICE ROASTER」。武藤氏の極めるエスプレッソの醍醐味を、是非多くの皆様に味わっていただきたいと思える取材でした。 (T.KOBAYASHI)