TOP > カフェレポートTOP > Vol.19 CAFE ROSSO
社長コラム

「CAFE ROSSO」
島根県安来市門生町4-3
TEL:0854-22-1177
http://www.caferosso.net
  1999年にオープンしたカフェロッソは今年2011年で創業から12年を迎えた。昨2010年は焙煎機の機種入替えと大型化の為に焙煎室の拡張工事を行い、今年は念願だったビーンズショップとセルフカフェへの業態変更を行って11月1日にリニューアルオープンしたのだ。今回は焙煎機の変更後初めての訪問であり、新生カフェロッソをレポートしよう。その類い希な立地環境と魅力的な内外装は、12年を経た今でも一切替わることはない。その中でカフェロッソの歴史を支えたのは、開店時に門脇氏自らが描いた模様ではないだろうか。店舗内をグルリと回るその模様は、白い壁には赤く、黒い壁には白く咲き続けるサルビアだ。自らのルーツを確認することにより常に平常心でいられる。若き日に定めた目標へ真っ直ぐに進むことは多くの場合大変に難しい。カフェロッソという砦がそれを可能にした。店舗入り口の焙煎室は一部の壁を抜いてそのスペースを拡げている。F-ROYAL5㎏からPROBATONE 12㎏という焙煎機の入れ替えは、カフェロッソのロースターとしての魅力アップに、確実に繋がっている。
  店内に進むと右手に WBC2005 準優勝トロフィーが迎えてくれる。現在までアジア圏に唯一のWBC準優勝トロフィーがここにある。店内のレイアウトは道路側にストレイジルームとカフェカウンターが続く。テラス側には新設のビーンズショップと席数を減じた客席ホールとなっている。カフェの席数は半減したがエスプレッソマシーンは強力になった。La Marzocco StradaとLa Marzocc Lineaが向かい合う図は爽快である。Stradaの隣にはお気に入りの Ferrari Red の Mazzer Robur が陣取っている。カフェロッソでは様々なマシーンを成長に合わせて使ってきた。Cimbali、Conti Twinster、La Marzocco FB80そして今回のStradaとLineaの組み合せである。しかしブラックコーヒーの取り組みに手抜かりはない。欧米のトレンド以上にそれをお家芸とするサルビア珈琲の熱き血が流れている。
  ところで10月にコペンハーゲンとロンドンを一緒に回ったが、WBCトロフィーの重みというものを強く感じた。WBC勝者と讃えられた彼らのその後は、チャレンジと新しい行動の日々だったのだ。多くは組織を興して後身の指導や消費者の啓蒙、更に産地の環境改善にも熱心だった。こうした活動は2006Champ-Kraus Thomsen の The Coffee Collectiveや、2007Champ-James Hoffmann の Square Mile Coffee Roasters の活動に顕著だ。現在のロンドンではオーストラリア・ニュージーランド系のコーヒーショップが花盛りだが、その多くは Square Mile Coffee Roasters のコーヒーがメインで使われている。またその後、2009Champ-Gwilym DaviesのPrufrock Coffee(2011.02創業London uk)も既にランキング上位という高い評価を得ている。(London Coffee Shop Guide による)
こうした動きに呼応したかのような、今回のCAFE ROSSOのリニューアルであった。今後ともロースターとしての様々な活動や、トップバリスタとしてのグローバルな活動に携わっていただけることを願って止まない。
 
 
PDFファイル