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社長コラム

「株式会社徳山コーヒーボーイ(後編)」
〒745-0002山口県周南市二番町2-9
http://www.coffeeboy.co.jp/
「株式会社徳山コーヒーボーイ(前編)」はこちらから
   そして洒落た名前のPH通り店へ。この名は平和通りと御幸通りを結ぶことから付けられたとのこと。ここがコーヒーボーイのカフェスタイル1号店である。2000年5月のビーンズショップとカフェを融合したこのPH通り店から新生コーヒーボーイはスタートする。以来13年近い時間の中で1店また1店と歩を進め、一杯のコーヒーに気持ちを注ぐ日々を重ねて来た。入り口のサインボードに刻まれた1961の文字に、河内山氏もスタッフ達も何度となく勇気を得て来た筈だ。壁面一杯に架かり、繋がるフォトカードが語るまでもなく、だからこそ今もこのお店が存在しているのだから。
   いよいよ徳山本店と焙煎工場に向かう。本店は小売りもしているが、コーヒーボーイの卸部門を一手に担っている。一歩入ると中央に並ぶクラフトドラムのビーンズストッカーが圧巻だ。元々焙煎後のコーヒー豆を入れるためのドラムだが、そのままストッカーに使って豆の陳列をしている。工場至近の本店ならではの合理性に感心する。
 
   こうして4店を駆け足で周りながら、個性的な店造りと日々の運営に思いが至った。Café & Beansスタイルの融合だけでもなかなか大変なのだが、豆売りのスタイルや什器がそれぞれに異なっている。スタンドパウチのパックが棚に並ぶ山口店、グラスのストレートジャーで陳列している量り売りスタイルのナギサ店、ブリキ缶を改造したオープンケースのPH通り店、そして本店のクラフトドラムだ。その店に合った見せ方や売り方をスタッフ達と真剣に考えた形なのだろう。それが客と向かい合う時に勇気を与え、COFFEEBOYのある街とその顧客のコーヒー体験に成熟を促す。
   コーヒーにできること、人にできること、そしてCOFFEEBOYにできること。
   実はここ山口は個人的に深い思い入れのある場所である。それは夭折した若き詩人に想い募る訳ではなく、明治維新の歴史絵巻に心踊るせいでもない。忘れられぬ場所としか言葉にならないのだがその思いは未だに強いものがある。多分そうした想いに揺らめきながら、Design travel は発行されているのだろう。第9号山口(2013.02)に掲載されたcoffeeboyは、ナギサ店というロケーションに脚光が集まりがちなのだが、その店の存在を受け入れて、守り支える人々の存在こそがDesignだと思うのだ。
   「山口のいつものうまい」に登場する本日のコーヒー。 そのカップに巻かれたスリーブには、COFFEEBOY1961とにこやかな笑顔が刷り込まれている。
 
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